2007年9月11日火曜日

The Mitre Hotel



月曜日の朝、ChernSanの彼女、Ireneが突如として俺を誘ってきた。
「アメリカ人とマレーシア人の友達と、シンガポールで一番冷たいビールが飲めるとこに今夜行かない?」

「Killiney Road、あなたの泊まってるホテルの直ぐ近くよ。」

いかがわしいバーとかをイメージしていたのですが。

Ireneと待ち合わせして、行ってきました。

参加者は

Irene
Ireneの友達、マレーシア人(♀)
Ireneにその昔ナンパをしたというケヴィン、アメリカ人、スキンヘッド、42歳(♂)
いかにも繋がってそうで、全く繋がっていない四人。

まずは、同じKilliney Roadのイタリアレストランでピザを食べて腹ごしらえ。
食べ終わって、さぁ行こうという時にケヴィンが「今のうちにトイレに行った方がいいよ。」

Ireneも、頷いて、「そうそう、先にトイレ!」

あー、もう、意味が分からない。こんな5分も歩けばOrchard Roadに出れる場所で何故、トイレの心配を!

割と真剣に促されたので、おしっこしておきました。

さて、行ってきました。場所は、思いっきりホテルの隣です。

あー、怪しいスプレー書きみたいな住所があったな、と。
145 Killiney Road

中に入っていきます。

暗い。

明らかに怪しい雰囲気が漂ってきます。1分も歩くと、見えてきました、目的地。
古い、ヴィクトリア王朝風の、昔はキレイだったと思わせる、二階建てのホテルが。

でも、玄関の蛍光灯一つだけ、暗いよ。怪しいよ。

薄明かりに見える、ホテルの部屋の窓、ないのか分かんないけど、全開だよ。

近付けば近付くほど、ゴミだかガラクタだか分からないものが散乱してます。

激しい埃の臭い。

ここは、ビールを飲むところでは絶対にない。
好奇心と恐怖心が交互します。
絶対に、お化けが出ても不思議じゃない。

入ったら、中は薄明かりがついてるだけで、誰もいない。

中もこれまた、酷い。

中の壁は落書きだらけ。誰が書いたか日本人のカップルの相合傘まであり。
あほっ!

まだ泊まる人もいると聞いたけど、無理。
だって、本当に無理。
リアルお化け屋敷です。

だって、廃墟だもん。

誰もいないから、帰ろう、ということになって、表通りに戻ったら、お目当ての女主人とばったり。

お化け屋敷に逆戻りです。

この女主人は、ホテルのオーナーとかじゃなくて、ただバーを切り盛りしてるだけ。バーって言っても、缶ビールが出るだけなんですけど。

メニューとかも勿論、ない。
通りで先に腹ごしらえをするはずだ。妙に納得。

しっかし、エアコンなんて勿論、ないし、あっても直ぐに壊れるだろうし。
本当にお化け屋敷、ゴミとガラクタと激しい埃の中でビール。

話の話題は、やっぱりお化け。妙にリアル。

途中でオーナーのMr.チャン、おじいちゃんも通り過ぎていきました。

小一時間いて、解散。


最後は何か、冷静に、何で売らないんだ、こんなシンガポールの一等地と素朴な疑問をIreneにぶつけると。

やはり遺産相続で揉めているそうですが、Mr.チャンが断固として売らないと言っていること。
一族はMr.チャンも含めてみんなお金持ちだということ。
そんな話を聞きました。

余談
ホテルに戻ってインターネットで検索してみるとやはり物好きがたくさんいました。

日本人のレポート:
http://satokaz.seesaa.net/category/525600-1.html
写真:(これはキレイに撮り過ぎ!現実を撮らないと!)
http://www.flickr.com/photos/88544220@N00/sets/72157601850452134/with/1318943475/

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